ロスカットとは?強制終了される仕組みと、遠ざける考え方
最終更新:2026年10月10日
ロスカットは、損失が大きくなりすぎたときに、業者が自動でポジションを決済する仕組みです。「いつの間にか強制終了されていた」という経験をする初心者は少なくありません。この記事では、ロスカットがどこで起きるのかを、数字で確認していきます。
ロスカットは「証拠金維持率」で決まる
取引を始めると、口座のお金の一部が「必要証拠金」として確保されます。国内の個人口座では、FXの必要証拠金は取引額の25分の1(レバレッジ25倍)です。
証拠金維持率は、「口座の残りのお金(含み損益を含む)」が「必要証拠金」の何%あるかを表す数字です。多くの国内業者では、この維持率が100%を下回るとロスカットになります(基準は業者によって違います)。
証拠金維持率 = 口座の残りのお金 ÷ 必要証拠金 × 100
具体例:ドル円を1万通貨買った場合
口座のお金:30万円/ドル円 148.50円 で 1万通貨 買い
必要証拠金:148.50円 × 10,000通貨 ÷ 25 = 59,400円
今の証拠金維持率:30万円 ÷ 59,400円 = 約505%
ロスカット(維持率100%)になるのは、口座の残りが59,400円まで減ったとき
→ 許される損は 300,000円 − 59,400円 = 240,600円
→ 1万通貨なので 24.06円 の下落まで耐えられる
→ ロスカットのレートは 約124.44円
この取引量なら、ロスカットまでかなり余裕があります。
取引量を増やすと、余裕は一気になくなる
同じ30万円の口座で、取引量を5万通貨にすると状況はまったく変わります。
必要証拠金:148.50円 × 50,000通貨 ÷ 25 = 297,000円
許される損:300,000円 − 297,000円 = 3,000円
→ 5万通貨なので 0.06円(6pips)下がるだけでロスカット
6pipsは、ふだんの値動きやスプレッドだけで簡単に届く幅です。「口座のお金で買える最大の量」は、「安全に持てる量」とはまったく違うことが分かります。さらに10万通貨にすると、必要証拠金が口座のお金を超えるので、そもそも注文できません。
ロスカットを遠ざけるための考え方
ロスカットは安全装置ですが、発動したときにはすでに大きな損が出ています。ロスカットに頼るのではなく、自分で決めた損切りで先に決済するのが基本です。
そのためには、ロットサイズを「負けてもいい金額」から逆算すること、そして実際のレバレッジを低めに保つことが効果的です。また、相場が急に動いたときは、ロスカットのレートより不利な価格で決済されることもあります。
ここでの計算は、必要証拠金を入ったときのレートで固定した目安です。業者によっては値動きに合わせて必要証拠金を計算し直すため、実際のロスカットのレートは少しずれます。
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